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ご挨拶
このホームページは、不幸にして交通事故被害に遭われた方が、加害者に対して損害賠償請求を行うにあたり必要な知識をお伝えするため、弁護士によって作成されています。
車社会の発達によって交通事故という新たな社会問題が登場し、半世紀以上が経ちました。
平成16年にピークを迎えた交通事故の件数は、飲酒運転の取締の厳格化など各種交通安全対策の成果もあり近年は減少傾向にありますが、残念ながら痛ましい交通事故被害はなくなってはいません。
そして現在の私達の社会生活は自動車なくして成り立たない以上、交通事故は、私達が現代社会で生活する上において避けては通れないリスクとなっています。
しかしながら、いざ現実に交通事故の被害にあったとき、果たしてどのように行動すれば良いのかといった対処方法については、一般的にはほとんど知る機会がありません。
この点、我が国では損害保険制度が発達し、現在では、加害者が任意保険に加入している場合は、保険会社の担当者が被害者とコンタクトを取って賠償について交渉してくることがほとんどです。
その場合、交通事故の被害者は、必然的に、加害者が加入する保険会社の担当者と賠償の交渉をすることになります。
さて保険会社の担当者は、このような交渉を年間に何件もこなしているため、ある意味で交通事故処理のプロフェッショナルと言えます。
しかし彼らはあくまでも保険会社に所属する人間です。
その意味では必ずしも被害者の補償を第一に考えてくれるわけではありません。
被害者の皆様にとってみれば、そもそも被害に遭って回復もままならない状況において、このような交渉に応じること自体が大きな負担となりますし、補償と言っても一体いくら請求して良いのかという点についても判断が難しく、そのこと自体で余計な悩みが増えてしまうというのが実際だと思います。
更に問題なのは、保険会社には、被害者の方が、交通事故の対応に慣れていないのを良いことに、交渉を優位に進めて示談の金額を低く抑えようとする傾向があることです。
保険会社にとって見れば、保険事故は、会社にとって最大の支出要因であり、当然、支出は可能な限り抑えたいというベクトルが働きます。
このため保険会社の担当者の言うことをそのまま信頼して交渉に応じてしまうった場合、後々大きな後悔の原因となることも少なくありません。これは相手の保険会社がどのように立派な会社であっても同じ事です。
ではどうすれば良いのでしょうか?
実は、交通事故にあった被害者の皆様が加害者に対して請求することのできる金額については、裁判上、一定の基準が定められています。
ところが保険会社は、通常、この裁判上の基準よりも、かなり低い金額による解決案を提案してくるのが実情です。
このような保険会社と上手に交渉するには正しい知識が必要です。
自分の担当をしてくれている保険会社に限ってそんなことはない、と考えている皆様のために、当サイトでは損害賠償計算ツールをご用意させていただきました。是非、ご活用いただき、ご自分の適正な損害額を計算してみて下さい。
私達は、交通事故被害に遭われた皆様が、どうすれば法的に十分な賠償額を得ることができるのかについて考え、皆様にも情報提供をして行きたいと考えております。
私達の活動を通じて、一人でも多くの被害者の皆様が、正しい知識を身につけ、痛ましい交通事故の被害から立ち直るきっかけを見つけていただける一助となれば幸いです。